ウェルキャブGET
1年越しで探していた福祉車両、やっと手に入りそうだ。
VOXYのウェルキャブ 7人乗り セカンドシートが電動で外を向いて下りてくる。
当初の希望は助手席が動く8人乗りだったのだが、今回見逃すと次はいつ出てくるか分からない、7人乗りで手を打つことにした。
年式も希望よりかなり新しく価格も予算の倍近いが、今必要なのだから まぁしょうがない。
これで約束の美味しい刺身と天ぷらを食べに連れて行かれそうだ。
しかし・・・
最近母は施設に居るのが飽きたと言う。
一日テレビを観てるだけではつまらないと言う。
かみ合わない会話が気に入らないと言う。
じゃあどうしろと?
確かに体の自由が利かないだけで認知症状の無い母には施設の暮らしは楽しくは無いのかも知れないが かといって1人暮らしをしていた身 今の状態で家に帰るわけにはいかないのである。
それはご当人も充分理解はしているが、それでも家に帰りたいのだ。
気持ちは分からないではないが 帰るとなれば考えなければならない事が山積で。
なによりも家
玄関の前に車を付ければ電動シートを下ろして車椅子に移乗させるだけの幅は無い
玄関前の石段にスロープをつけたら車が入るだけの幅が無い
玄関内も車椅子を乗り入れるだけの広さはないし上がり框の段差は超えられない
古い平屋で真ん中の廊下を挟んで両側はしっかり独立した部屋、それも襖と障子とドアでは手すりを付けられない
廊下の幅は三尺(約90センチ弱)なおかつ廊下と部屋の境は段差がある 当然車椅子で直線移動は出来ても各部屋に出入りは出来ない
トイレは奥まっていて車椅子で入れない
ずっと昔の家屋のように隣の部屋との仕切りが襖だったら外してしまえば広い空間も作れただろうが、戦後の高度成長期に立てた中途半端な現代家屋 各部屋の独立性は保たれたものの母1人で生活するようになったら不便な事この上ない。
暖房も冷房も他の部屋まで行き届かないし 部屋を移動するにも戸をあけて廊下に出て戸を閉めて、部屋の戸を開けて部屋に入り戸を閉める(どこの家でもそうだと言われればその通りなのだが 笑)
母が倒れた頃、部屋のテーブルの上にはありとあらゆるものが運び込まれ並べられていた。
理由を聞くと、何か一つ取りに行くたび、または置きに行くたびに 開けて閉めて開けて閉めて、また開けて閉めて開けて閉めて・・・寒いときには部屋の温度差が辛いからと。
リウマチ持ちの高齢者の1人暮らし、まだまだ大丈夫だと思い込んでいたがやはり辛かったようだ。
今、家に戻って生活する事は出来ないが 昼間短い時間でも家で過ごす事が出来るようにしてやりたいと考えてはいるがそうするには家の改造が必要なのである。
だが・・・
施設で車の入れ替えの件を話し、今度の車なら新宿まで父の墓参りに連れ出しても良いかと聞いてみた。往復の時間を聞かれ、多分帰りに昼を食べて戻るまで4時間程だと思うと答えると、腕組みして考え込まれてしまった。しばらくして帰ってきた返事は「その時の体調次第ですね。当分のあいだは近所で食事くらいの所から始めてはどうでしょうねぇ」と。
そうか、やっぱりこちらが考えるほど回復してるわけじゃないのか。
でも、「動けるうちに」とか「帰れるうちに」とかの境目は何時なんだろう?
時が経ったら動けるか?
時が経ったら行かれるか?
時が経ったら帰れるか?
年寄りの元気ってどこまでが元気だ?
万が一、行ってきて体調を崩しても今行かれるうちに行った方が良くは無いか?
年寄りだけじゃない、若くたって明日は分からない・・・
車GETでほっとして書き始めたのになんだか暗くなってきた。
来年の春の彼岸には親父の墓参りに母も行かれますように(願)










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