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2009年4月の2件の記事

2009年4月 3日 (金)

施設入所から一年

母が老人介護施設に入所してからもうすぐ一年が過ぎようとしている

一年前の母は寝返りも打てず、もちろん自力で座っていることも出来ず

リハビリをするたびに発熱し、体力は消耗する一方だった

病院の相談員さんが探してくれてリハビリ専門病院に転院の予約も取れてはいたのだが、リハビリ専門病院で辛いリハビリをすることが本当に母のためなのか、それとも老人介護施設でゆっくりと毎日を過ごした方がいいのか・・・

高齢の母のことで葛藤の日々だった

リハビリはもっとも大切なことと医師からは言われていたし、本人もリハビリを我慢して受ければ元のようになると信じて頑張ってはいたものの衰弱した体は正直でそれに耐えることはできなかった

病院ではギラン・バレー症候群の、しかもリウマチもちで78歳と高齢のリハビリの経験は無かったらしく、リハビリの度に熱を出す母を少々もてあまし気味だったようで・・・

病院としてはもう治療は無いのだし、入院している以上リハビリでもしないことには色々まずかったのだろうが・・・

まぁ言うまい 言ったところで時間が戻るわけでもない

ぎりぎり短時間ならと車椅子に座ったままの施設入所への移動30分、ちょうど桜の季節だったのに桜が咲いていたのかどうかの記憶さえ無い

今、母に会いに走る同じ道、桜の木がたくさんある

桜、こんなにあったんだ・・・去年の桜の季節はすっぽりと抜け落ちている

そして今の母、手の痺れが残っているし、もともとリウマチで手首の変形が強かったり関節の可動域にかなり不自由なところはあっても、とりあえず自分の身の回りは自分でできるようにまで回復した(多分これ以上の回復は難しいと思われる)

思うようにはならないまでも、手はまあまあである

あとは足の回復を願うが、これがまた難しいことで・・・

生活のほとんどは車椅子に乗ったままではあるが、見守りがあれば十数メートルの歩行が出来るようになっている

歩けると言っても膝の関節の曲がりも伸びも充分でないために車椅子からバーに掴まって立ち上がり、膝が曲がったまま腰も曲がったままでの歩行である

それでもこの一年を振り返れば、よくぞここまで回復したと思う

とは言うものの

回復してくれば、人間贅沢なもので最近ではあれこれ愚痴が増えてきた

施設には認知症の老人も多く入所している

と言うかほとんどが認知の症状を持っていて、会話が少しづつ外れていったり自分の物とひとの物の見分けがつかなかったり

また、誰彼かまわず腕を掴んで放さなかったり突然後ろから他人の頭を叩いたり

そんな些細な事が気になるらしく行くたびに色々私に訴える

訴えられてもなんと答えたらよいものか

今の不満は、各部屋に入り込み物をポケットに入れて持って行ってしまう人が居ることのようで、身の回りのものをことごとく仕舞い込んである

仕舞い込んだところで、あちこち開けまわして物を持って行くわけだから意味が無い

すべての持ち物には名前が付いているので一時無くなっても夕方には介護職のお姉さんが取り返して戻してくれるのだから心配はいらないと話しても納得がいかないらしい

人間長く生きていて認知症の症状が出たときに、どこの回路が消滅してどこの回路が残るかなんて自分自身で選べるわけではないし

傍から見てちょっと迷惑な行動があったとしてもそれはご本人の人格とは別のところで・・・

その辺を理解してあげないとねと答えてみる

まぁそう言ったところで私の話なんか聞いちゃいない

一日中暇なんだからこれをどこに隠しておいたら持って行かれないか考えるのも頭の体操にはなるのか

母からすれば自分の訴えをちっとも親身になって聞かない娘も不満のタネかもしれないけどね

聞いたところでどうにもできないこっちの気持ちも考えようよ

ねぇ婆ちゃん  婆ちゃんったら!

お互いにひとの言う事を聞いてないんだから

お互い様(^-^)

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委任状

昨年末から気になっていながらも、なかなか行く気になれず一日伸ばしにしていた郵便局に確認しに行ってきた。

今すぐの必要はまったく無いし母からもそんなことを指示されていないが、いつか必ずやってくるその日のためにあまり面倒なら早く動かねばならないから。

まぁ他に自分の用事もあったし・・・

まず自分の用事を済ませ、そのまま窓口で通帳を2通出し聞いてみる。

私「この定額をこちらの普通預金の通帳に入れるにはどうしたらいいですか?」

郵「え~と、ご本人さまですか?」今自分の用事を済ませたでしょ、名前が違うでしょ。)

私「違います、実家の母の通帳ですが」

郵「そうですか、定額を解約して普通預金に入金と言うのは現金の払戻請求と同じ事になりますのでお母様の委任状をお持ちください」

私「母はギラン・バレー症候群という病気で麻痺が残っていて委任状は書けません。認知症はありませんが手は不自由です」本当は何とか字が書けるけど)

隣の男性局員となにやら話をして、今度は2人で話しに戻ってきた。

郵男「え~と、お母様は同居していらしたのでしょうか?」

私「いいえ、もともと別居で一人暮らしをしていました。今は施設で預かっていただいています」と通帳に記載されている施設の自動引き落としのところを見せる。

郵男「それでは住所は施設に?」

私「はい」

郵男「お母様の健康保険証と窓口にお出でになる方の身分証明になるものとをお持ちになって、この書類を書いてお持ちください」と保証書と書かれた用紙を一枚くれた。

内容は

下記名義人○○○○○は○○○○○の理由により、次の手続きをとることが出来ませんので、名義人に代わり、下記貯金の{払戻請求・貸付請求・再発行請求・無証書解約請求・証書払戻請求・○○○○○}を行いますが、もしこれにより後日、ゆうちょ銀行または郵便局に損害を与えた場合は、ただちに弁償します。

また、本件に関し将来、何らかの紛議が生じた場合には、私どもにおいて責任を持って解決し、貴行又は郵便局には一切迷惑をかけません。

ふ~ん

書類には母の名前と私の名前、それに連帯保証人を書く欄がある。

私「この連帯保証人と言うのは誰でもいいのでしょうか?たとえば私の主人でも?」

郵男「はい、結構です」

え~~、なんだか簡~単~!

去年相方の通帳の件でひと悶着やらかしたときは、行くたびに委任状を書かされ、なんだかんだと言って受け付けて貰えず、3回目にはとうとう相方が自分で行かなければならない羽目になった。

それに比べてこの簡単さは何だ?

私と母の姓も違う、住所も違う、なのに娘の証明をしろとも言われなかった。

実家から施設に住所が移った証明は要らないのか?

いや、簡単な事に苦情を言いたい訳では決してない。

もっと面倒なことを言われるかと楽しみにして行ったのに、あんまり簡単でつまんないなぁと・・・

ちっとも急いでいるわけじゃないし、こんなに簡単なら別にいつでもいいしなぁ。

忘れられた頃になったらまた行くかなぁ・・・

母の役所手続きに追われたこの一年、どうも自分自身の性格まで追い込まれたような気がする。

我ながら嫌なヤツになってきた。

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